2010年 05月 05日
Swallowtails |
アゲハチョウ(揚羽蝶・鳳蝶)
チョウ目・アゲハチョウ上科・アゲハチョウ科(Papilionidae)に分類されるチョウの総称
またはその中のナミアゲハ(Papilio xuthus)の和名
英名 Swallowtails butterfly
南極を除く全ての大陸に分布。高山に生息するものもいるが、分布の中心は熱帯。
550種類ほどで、世界最大のチョウを含むトリバネアゲハ類を含む。
チョウの中では最も大型。成虫は大きな翅をもつが、アオスジアゲハのようにわりと小さな翅で速く飛びまわるものもいる。翅の鱗粉は種類によって黒・白・赤・黄・青・緑など様々に彩られている。また後翅の縁には大小の突起があり、特に後翅から斜め後方に伸びる長い突起のことを尾状突起という(→Swallowtails)。
幼虫の食草は種類により、日本産のアゲハチョウ類はミカンやサンショウなどのミカン科植物を食草とするものが多く、ジャコウアゲハやトリバネアゲハ類はウマノスズクサ類を食草とし、アルカロイドを体内に蓄えて鳥などの天敵に食べられないよう適応している。
幼虫は頭部と胸部の間に「臭角(しゅうかく)」という1対の角をもち、これが他のチョウ目幼虫と異なる大きな特徴。この角は二股に分かれた半透明のゴムの袋のような構造で、種類によって赤から黄色といった派手な色彩をしている。ふだんは体内に靴下を裏返したように収納しているが、強い衝撃を受けると頭部と胸部を反らせ、体液の圧力で反転し突き出す。この角にはテルペノイドを主成分とした強い臭い物質が分泌され、外敵を撃退する。
by atelierq
| 2010-05-05 12:55
| pet/animals